空挺ドラゴンズ 「龍肉のローストミートケーキ」に合うワイン

空挺ドラゴンズの料理に合うワイン


空挺ドラゴンズに登場する「龍肉のローストミートケーキ」に合わせるワインをソムリエ的視点でご紹介します。

今回セレクトしたのが、女子会を華やかに演出するイタリアの赤いスパークリングワイン「ランブルスコ」。

その理由を作品の背景と料理のルーツをたどりながら解説していきます。

空挺ドラゴンズとは 舞台背景

空挺ドラゴンズとは龍と呼ばれる生物が棲息する世界で、龍を狩って生計を立てる「龍捕り」たちを描いたファンタジーです。

物語の主人公たちは、飛行船に乗って捕獲した龍を加工して売りさばくことを生業としています。

龍は「宝の山」と呼ばれ、一頭捕獲するだけでかなりのお金になるようです。

捕獲した龍は食肉や油はもちろん、内臓を薬の原料にしたり骨や筋を工芸品にしたりと余すことなく使うことができます。

劇中では龍のお肉をつかった料理が印象的に描かています。

公式レシピと作り方

コミックには公式レシピが掲載されていますので今回はそちらから引用しました。

劇中では女性乗組員の誕生日を祝うために特別に用意された一品として登場します。

ケーキに仕立てられたローストミートが女子会に花を添えますね。

材料

材料〔4人分〕

◆パプリカ(赤・黄):各1個 ◆黒オリーブ(種なし):10個

◆インゲン:5本 ◆セロリ(茎):1/2本

◆コンソメスープ:700cc ◆ゼラチン粉:20g

◆龍の赤肉:700g

◆オリーブオイル:大さじ1

◆ジャガイモ:中2~3個 ◆山わさび:小1本

◆牛乳:80cc ◆生クリーム:大さじ2

◆塩 胡椒:適量 ◆バター:大さじ1

◆飾り用のオリーブや野菜:お好みで

材料はもちろん龍肉となっていますが、代わりにローストビーフを使うとよいでしょう。

ゼラチンはパンナコッタを作ったときにストックしていたのかもしれませんね。

作り方

1.セロリは筋を取り、1cm幅に輪切りにする。パプリカはタネを取り1.5c角に、黒オリーブは半分に、いんげんは1cm幅に切る。

2.鍋に湯を沸かし塩ひとつまみを入れ、セロリを入れて竹串がすっと通るまで茹でる。更にインゲンとパプリカを入れ火が通ったら取り出し水にさらす。バットに清潔な布を敷いて、その上に粗熱の取れた野菜をのせて水気を切る。

3.鍋にコンソメスープを入れて火にかけ、沸騰寸前で火を止め、ゼラチン粉を振り入れてよく落かす。水を張ったバットなどの上に鍋を移し、時々混ぜながら冷やす。

4.ドーム状の型に、パプリカ、セロリ、黒オリーブ、インゲンを層になるように綺麗に敷き詰め、とろみのついたゼラチン液をゆっくりそそぎ入れ、涼しいところで6時間から半日ほど固める。

5.オーブンを140度に予熱する。龍肉に塩・胡椒をして下味をつけ厚手のフライパンにオリーブオイルを熱し、肉を入れて全体に焼き色をつける。

6.龍肉をトレイに移し、オーブンに入れて30分焼き、オーブンから取り出して蓋(またはアルミホイル)をかぶせ、最低20分〜1時間ほど寝かせる。

7.皮を剥き、5m厚にスライスしたジャガイモを鍋に入れ、ひたひた
に水をそそいで柔らかくなるまで茹でる。

8.煮えたジャガイモを熱いうちに裏ごしする。鍋にもどし、牛乳・生クリームを加え、中火にかけながらもったりするまでよく練る。

9.鍋を火からおろし、すりおろした山わさび、バターを加えて混ぜ、塩・胡椒で味を整える。

10.お湯を入れたバットなどで④のゼリー型の外側を軽く湯煎してから皿の上でひっくり返し、軽く据すって型からはずす。

11.薄くスライスしたローストミートを一枚づつ丁寧にゼリー寄せの外側に
貼り付けてゆき全体を覆う。余ったローストミートは、ミートケーキの上に
花のようにデコレーションする。マッシュボテトをしぼり袋に入れ、ミート
ケーキの周りや上にデコレーションする。オリーブや好みの野菜、スパイスなどを飾りつけたらできあがり。

色んな野菜を丁寧に下処理して、型にはめてゼリー寄せにします。

その上にローストミートを盛り付けてケーキのような形にしていくんですね。

付け合わせのジャガイモもマッシュポテトにして飾りにするというこだわりよう。

とても手が込んでいるので、何日かにかけて準備していたのでしょう。

料理人としてのヨシの気合が伺えますね。

ローストビーフケーキ

龍肉を使っているので、「ローストミート」とありますが、近いものではローストビーフがありますね。

最近では、クリスマスなどのハレの日に食べられることが多いイメージのローストビーフですが、牛肉が大好きなイギリス人の伝統的な家庭料理なんですよ。

その起源は古く、イギリスに駐留していた古代ローマ軍が、焚火を使って牛肉を塊りのまま焼いて食べたことが始まりだとか。

また、かつてのイギリス貴族の間では、日曜日にローストビーフを作って食べる「サンデーロースト」という習慣がありました。

ローストビーフは日曜日の午後に家族で食べる定番のメインディッシュだったというわけなんです。

塊肉をつかって大量に作るので、残ったお肉は平日の食事に回され少しづつ食べられていたようですよ。

イギリスのパブやレストランでは「サンデーメニュー」として提供されているよ。。

ローストミートケーキはお祝い事にふさわしいかなり手の込んだ料理。

その日のために少しづつ準備をしていないと完成させることはできません。

「食べる相手に喜んでほしい」そう思いながら作ったであろうヨシの姿を想像すると、ヨシの乗組員への愛情を感じ取ることができます。

捕龍船のキッチンという限られた条件と材料で作り上げるのは、料理人ととしての腕の見せ所でもありますね。

合わせるワインはランブルスコ

劇中ではフルートグラスに注がれた赤ワインのようなお酒が描かれています。

そこで今回「龍の肉のローストミートケーキ」にお勧めしたいのが、イタリアの赤いスパークリングワイン「ランブルスコ」です!

ランブルスコは、イタリアのエミリア=ロマーニャ州生まれのスパークリングワイン。

ランブルスコという黒ブドウを使って作られるので、赤ワインの色がそのまま出るんですね。

アルコール度数が低く、フルーティーな微発泡のスパークリングワインなので、飲みやすいが特徴です。 

・辛口 Secco(セッコ)      

・やや辛口 Semisecco(セミセッコ)

・やや甘口 Amabile(アマービレ)

・甘口 Dolce(ドルチェ)

大きく分けて辛口と甘口がありますので、 ワインの酸味が苦手で飲みなれていない人はやや甘口のAmabile(アマービレ)や甘口のDolce(ドルチェ)がおすすめですよ。

辛口の方がお好みの人はSecco(セッコ)Semisecco(セミセッコ)と表記されてるものがいいでしょう。

イタリアのエミリア=ロマーニャ州は生ハムやサラミ、といったお肉の加工品が有名な土地柄で、ランブルスコはそんなお肉料理と日常的に合わせて飲まれています。

フルーティーな赤のスパークリングワインなので「龍肉のローストミートケーキ」にもピッタリですよ!

まとめ

空挺ドラゴンズに登場する「龍肉のローストミートケーキ」にイタリアの「ランブルスコ」をセレクトしました。

ランブルスコは甘口から辛口まであり、価格もお手軽で気軽に楽しめるのも魅力的ですね。

劇中のようにフルートグラスに注げば、気分も盛り上がることでしょう!

少し良いグラスに注ぐだけで、唇への感触や、舌の受け取り方が変わってワインをよりおいしく感じることができますよ。

もっとエレガントに楽しみたいという方はロゼのシャンパーニュもいいですね。

シャンパーニュは品質も高く、どんな料理にも合わせやすいので記念日にピッタリです!

もちろん、ローストミートにも良く合いますよ。

魅惑的に立ち上るきめ細やかな泡が、華やかな女子会を演出してくれるでしょう!

ぜひテーブルに花を飾って、楽しんでいただければと思います。

薔薇色のシャンパンはヴァナベルにもよく似合いますね。

それでは「雲に還りて また良き風招せ」

コメント

タイトルとURLをコピーしました