空挺ドラゴンズ「龍の立羽ゼラチンのパンナコッタ」に合うワイン

空挺ドラゴンズの料理に合うワイン

空挺ドラゴンズに登場する「龍の立羽ゼラチンのパンナコッタ」に合わせるワインをソムリエ的視点でご紹介します。

今回セレクトしたのが、ピエモンテ州で作られる甘口の発砲ワイン「モスカート・ダスティ」です。

その理由を作品の背景と料理のルーツをたどりながら解説していきます。

空挺ドラゴンズとは 舞台背景

空挺ドラゴンズとは龍と呼ばれる生物が棲息する世界で、龍を狩って生計を立てる「龍捕り」たちを描いたファンタジーです。

物語の主人公たちは、飛行船に乗って捕獲した龍を加工して売りさばくことを生業としています。

龍は「宝の山」と呼ばれ、一頭捕獲するだけでかなりのお金になるようです。

捕獲した龍は食肉や油はもちろん、内臓を薬の原料にしたり骨や筋を工芸品にしたりと余すことなく使うことができます。

劇中では龍のお肉をつかった料理が印象的に描かています。

空挺ドラゴンズ 4 アフタヌーンKC / 桑原太矩 【コミック】

公式レシピと作り方


コミックには公式レシピが掲載されていますので今回はそちらから引用しました。

レシピには載ってませんが、作品では木苺のソースがかけられています。

材料


材料[2〜3人分]
◆龍の立羽のゼラチン液:50cc
◆生クリーム:200cc
◆バニラエッセンス:少々
◆砂糖:大さじ2

作中では生クリームの代わりに牛乳と卵を使えばプディングになるとのコメントが添えられていますね。

作り方


1.龍の立羽から皮と脂をきれいにとりのぞく。

2灰と一緒に鍋で20分ほど煮て水で良く洗い、残っている脂肪や肉をきれいに落とす。

3.薄切りにして鍋に入れ、ひたひたになるくらいの水で沸騰させずに1〜2時間程煮込む。

4.立羽を取り出し、ゼラチン液をさらにとろみが出るまで低温で煮詰める。


5.鍋に生クリーム、バニラエッセンス、砂糖を入れ、弱火にかける。


6.温まったら、ゼラチン液を加え、よく混ぜる。


7.容器の内側を水かラム酒などで湿らせ、液を泡立たないように静かに注ぐ。

8.冷暗所で5時間程冷やしたら完成。

劇中では龍の立羽を煮詰めてゼラチンを抽出していますね。

煮凝りを抽出する方法が細かく描かれていて作品に説得力を持たせています。

このゼラチンは後に出てくるローストミートケーキにも使われているものと思われます。

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パンナコッタ


龍の立羽から取れたゼラチンで作ったパンナコッタ。

パンナコッタはイタリア発祥のデザートで、生クリームや牛乳、砂糖などを熱し、ゼラチンで固めたものです。


パンナ(Panna)はイタリア語で「生クリーム」

コッタ(cotta)は「火を通した」を意味してます。

酪農が盛んな、北イタリアのピエモンテ州で発祥したという説が有力ですね。

パンナコッタは生クリームを使用しているので、濃厚でまったりとした味わいが特徴です。

イチゴのソースが添えるのも定番ですね。

レシピによってはゼラチンを使わずに卵白を使って固める方法もあります。

個人的にはこのゼラチンを使わないパンナコッタも好みではありますね。

ゼラチンで固めるより少し柔らかい食感になりますよ。

おすすめワインは甘口発泡ワインの「モスカート・ダスティ」

北イタリアのピエモンテ州で生まれたとされるパンナコッタ。

お勧めは同じくピエモンテ州で作られる甘口の発泡ワイン「モスカート・ダスティ」です。

 モスカート・ダスティ(Moscato d’Asti) はピエモンテ州のアスティ地域(d’Asti)でモスカート・ビアンコ種というブドウから作られています。

モスカートはマスカットのことだよ。

アルコール度数が5~6%に抑えられており、マスカットの華やかな香りが特徴的な微発泡ワインです。

イタリアのワイン法の最高格付けDOCGの認定も受けており高い品質も保証されていますよ。

甘みはありますが、それに負けない綺麗な酸が、ワイン全体の味わいをしっかりと引き締め、美しいバランスを保っています。

微発泡なので口当たりも滑らかで爽やか。

醸造の過程で残ったブドウ糖の自然な甘さがワインに溶け込んでおり、ブドウを丸ごと食べているような味わいがありますね。

食前酒としてそのまま飲んでも美味しいですし、甘口なのでデザートとも良く合いますよ。

パンナコッタの甘酸っぱいイチゴソースとの相性もバッチリです!

まとめ

空挺ドラゴンズに登場する「龍の立羽ゼラチンのパンナコッタ」にイタリアのピエモンテ州で作られる甘口の発泡ワイン「モスカート・ダスティ」をセレクトしました。

質の良いモスカート・ダスティは甘口ながら酸が綺麗で飲むと本当に幸せな気分になります。

同じ地域で生まれたデザートとワインを合わせるのはなんともオツなものですよ。

龍のお肉だけでなくゼラチンで作ったデザートいうのが面白い発想ですよね。

こんなデザートをサッと作ってしまうヨシさんの実力も大したものです。

作品には「極小龍の悪魔風」や「龍のカツレツ」なども登場することから、ヨシさんはイタリア料理が得意のようですね。

では楽しいデザートタイムを楽しんでください。

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