空挺ドラゴンズに登場する「龍肉の熟成生ハム詰めマッシュルームのグリル」に合うワインをご紹介します。
今回セレクトしたのは、スペインの赤ワイン「テンプラリーニョ]
その理由を、料理のルーツをたどりながらソムリエ視点で紐解いていきます。
空挺ドラゴンズとは 舞台背景
空挺ドラゴンズとは龍と呼ばれる生物が棲息する世界で、龍を狩って生計を立てる「龍捕り」たちを描いたファンタジーです
物語の主人公たちは、飛行船に乗って捕獲した龍を加工して売りさばくことを生業としています。
龍は「宝の山」と呼ばれ、一頭捕獲するだけでかなりのお金になるようです。
捕獲した龍は食肉や油はもちろん、内臓を薬の原料にしたり骨や筋を工芸品にしたりと余すことなく使うことができます。
劇中では龍のお肉をつかった料理が印象的に描かています。
公式レシピと作り方
作中とアフタヌーンのサイトには公式レシピがあります
大きくて肉厚なジャンボマッシュルームを丸のまま焼くことで旨味を閉じ込めるので、噛んだときにジュワッとスープが溢れ出します。
材料(2人分)
マッシュルーム(大):6個
ニンニク:2片
熟成生ハム:30g
アンチョビ(お好みで):少々
オリーブオイル:適量
白ワイン:大さじ1
塩:少々
胡椒:少々
パセリ:少々
劇中では龍の熟成生ハムが使われていますが、かわりにスペインのハモン・セラーノやイタリアのプロシュート・ディ・パルマなどを使うと本格的ですね。
作り方
1
マッシュルームの軸を引き抜き、軸をみじん切りにする。
2
傘の中に、みじん切りにした軸とニンニク、刻んだ生ハム(お好みでアンチョビ少々)を詰める。
3
オリーブオイルを入れて熱したフライパンに並べていく。
4
1つずつ、傘からこぼれない程度にオリーブオイルを垂らしていく。
5
中火で10分程度焼く。
6
全体がしんなりしてきたら、白ワインをふりかけ蓋をして5分ほど蒸し焼きにする。
7
塩・胡椒で味付けし、細かく刻んだパセリをパラパラとのせたら完成。
劇中では感じの良い居酒屋風のレストランのおすすめとして出されています。きのこは旧市街の森でとって来たものとのこと。
主人公のミカはそこでかつての相方クジョーに出逢います。
マッシュルームのセゴビア風
マッシュルームに詰め物をしたこの料理にも実はきちんとしたモデルがあります。
それが、スペインのセゴビア発祥といわれるマッシュルームのセゴビア風。
セゴビアや近くの都市マドリードのバルで出される定番のタパスの一つとして愛されています。
タパスはバルで出される小皿料理だよ
この地域の森林や山岳地帯はキノコの宝庫で、肉厚で濃厚な味わいが特徴のようです。
なんとマドリードにはマッシュルームのメニューが有名なレストランやバルもありますよ。
機会があれば一度は訪れてみたいものですね。
合わせるワインはスペインの赤ワイン「テンプラニーリョ」
スペインのセゴビア風マッシュルームをモデルにしたこの料理におすすめするのが、スペインを代表する赤ワイン「テンプラニーリョ」です。
テンプラニーリョはスペインで最も栽培されているぶどう品種で、「スペインのカベルネ・ソーヴィニヨン種」と呼ばれるほどポピュラーな品種なんです。
特にセゴビアやマドリードに近いリベラ・デル・ドゥエロという生産地では質の高いテンプラニーリョを使ったワインが作られています。
スペイン中で育てられ栽培面積が広いので、果実味を前面に出した飲みやすいものから、オーク樽で熟成させたフルボディタイプまで様々なスタイルのワインが作られます。
味わいは酸味が程良くあり、タンニンは柔らかいながらしっかりあるものが多いですね。
全体的なバランスが良いので飲みなれてない人でもなじみやすい味わいといえます。
ワインと合わせればキノコのふんわりとした香りと、凝縮された生ハムの旨みがワインと溶け合って口の中にひろがっていきますよ。
まとめ
空挺ドラゴンズに登場する「龍肉の熟成生ハム詰めマッシュルームのグリル」に合うワインにはスペインを代表する赤ワイン「テンプラニーリョ」をセレクトしました。
テンプラリーニョで作られるワインは、スーパーやコンビニにも安くて美味しいものが沢山あるので、お気に入りを見つけやすいかと思います。
タパスは気軽な小皿料理なのでグビグビと難しいことは考えずに楽しく飲むのがおススメですよ。
持ち手のついたワイングラスではなく、日常で使っているコップのようなグラスで飲むのも劇中の雰囲気がでて良いですね。
自分もよくそんな風に飲んでいます!
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